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米国株投資を進める理由を「最強の国アメリカの現在と歴史」を参考に解説

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こんな悩みを解決!

「7つの習慣を読んだけれど結局何をすれば良いの?」
「頑張るから、「刃を研ぐ」具体的な実践方法を教えて!」
「米国株投資を始めたいけれど、一国集中は少し不安なんだよな。」
「アメリカが最強の国であることをしっかり理解したい!」
「アメリカがどのようにして誕生したのか、歴史を知りたい!」

「7つの習慣を読んだ初心者が「よしやるぞ!と思ったけど、結局何から始めたら良いの?」と悩み、だんだんとやる気が無くなってしまうことは多いです。

私は、コロナ禍で様々な勉強を始めて、投資、オートファジー生活と30分の運動を2年、禁煙、英語学習、読書とストレッチを1年半継続しています。その中で出会った本が「7つの習慣」です。
「7つの習慣」の実践は本当にハードルが高く、日々悪戦苦闘しながら、真の習慣化を目指して挑戦し続けています。

この記事では、初心者でも迷わずに「7つの習慣」の習慣化を目指せるよう、「7つの習慣」の基本的な考え方から、具体的な実践例を解説します。

この記事を読むと「7つの習慣に挑戦する初心者が第7の習慣、「刃を研ぐ」の習慣化に向けて必要な考え方、コツ、実践例」が分かります。
具体例として、新しいことに挑戦するときのコツ、考え方、対処策を紹介しているので、途中でやめることが少なくなり、継続できる人間になれます。
私が実際に学び、実践し、挫折した経験をまとめています。「7つの習慣」に挑戦したい初心者の人は最後まで楽しみながら読んでください。

第7の習慣は徹底的な自己研鑽です。

自分の生活に取り入れやすい運動を始めましょう。
1日に1時間、身体を鍛える、リラックスさせることが重要です。
読書、勉強をしましょう。社会情勢にも目を配るべきです。
様々な人の意見を聞き、組織の中で貢献できることを探しましょう。
私的成功と公的成功、どちらにも必要な刃を研ぐことを忘れてはいけません。
成功に近道はないのです!

運動不足の身体では7つの習慣は達成できません。
第7の習慣はまさしく、第3の習慣の最優先事項に相当します。
長期的に見て最も重要なことです。
健全な心で、健康的な身体を鍛え、
知識を高めることで見識を深める。
最終的には影響の輪を拡大させ、公的成功をつかみます。

第7の習慣の達成に向けて

7つの習慣を読むことで、結局何をするべきなのか?
その大原則は書いてありますが、いざ実践するときには助けが必要です。
この記事では、これまでに私が学んだ中から、
知識、考え方、具体的な実践、アイテムなど、
「第7の習慣」の達成に役立つ情報をお届けします。

「13才からの地政学 カイゾクとの地球儀航海」 (著:田中孝幸) 」
「一冊でわかるアメリカ史」 (著:関 眞興) 」

アメリカに関連する参考動画

13才からの地政学
一冊でわかるアメリカ史

最強の国アメリカの現在と歴史の概要

今、世界でもっとも強い国はアメリカである。このことに異論のある人は多くないと思います。一方で、「最強の国」とは何を根拠に言われているのか?そして、いつまでも「最強の国」であり続けられるのか?については疑問も残るかと思います。

近年の投資ブームから「米国インデックス投資」を始めた方や、これから始めて見ようと考えている人も多いと思います。そういった方にとって、「米国インデックス投資」を継続するモチベーションや安心感に繋がる情報をお届けします!

アメリカが最強の国である理由

強い国であるためには、政治力、経済力、軍事力、これら全てにおいて他国を圧倒する必要があります。

アメリカは強力な海軍によって世界中の海を支配している!
そのため、経済力に直結する貿易を支配しています。また、世界中に海底ケーブルを張り巡らせたことで、世界中の情報についても手に入れており、政治力、軍事力も高めています。また、東西を海で守られ、過去の世界大戦においてもアメリカ本土の損失はありませんでした。最強の軍事力を持った国が、天然の要塞に守られているのです。これに敵いませんよね。

 

アメリカのドルが世界の基軸通貨である!
経済のために貿易をする際に、「ドル」で取引されます。それは、政治力、経済力、軍事力、を背景に最も信頼のある貨幣が「ドル」となったからです。その誰もが欲しがる「ドル」の発行権を握るアメリカは、圧倒的な優位に立っています。

 

アメリカは経済成長を続けている!
植民地時代から大量の移民を受け入れることで人口が増え、経済規模が増大しています。人口が増えると国内の需要も増え、国が潤います。また、先進国においては年齢層が若いため、この先の成長も見込めます。さらに、アメリカのメガテック企業の製品やサービスはすでに世界中で利用されており、今から一発逆転を狙うことはほぼ不可能です。また、世界中からアメリカンドリームを手に入れるために、優秀な人材が集まっています。お金のあるところに優秀な人は集まります。このサイクルを回せているのは、世界中でアメリカだけです。

どうしてアメリカが最強の国であるのか

「最強の国」と呼ばれるアメリカですが、それを実現しているポイントがあります。ここでは、特に重要な点だけに絞って紹介します。

「海を支配している」

国の強さや豊かさを比べるときに、国土の大きさや、人口の多さ、経済規模、などが挙げられるかと思います。しかし、ここではもっと重要な視点として、「海」に注目します。
実は地球の70%は海であって、陸地は30%程度に過ぎないのです。このような地球において、経済と密接に関係する「物流」の手段は何でしょうか?
実はその90%は「海運」が占めています!
輸送のコスト、スケジュールの安定性、税制面、を考慮すると、「空運」や「陸運」に比べて「海運」が優位なのです!
逆に言うと「海運」が上手くいかないと、物流が不安定になり、経済や生活に大きなダメージが与えられます。
実際、植民地時代のアメリカに対して、イギリスはボストンを封じることで、植民地の生活にダメージを与えようとしました。

そして、現在のアメリカは年10兆円という大量の予算を投じて、世界中の海の要所に軍艦を展開しています。これによって、アメリカの関与する「海運」の安全が保証できますし、逆にアメリカを脅かす国や勢力がいれば「物流」を抑止することで「制裁」を加えることができる状況にあるのです。

「世界中の海」で「軍艦」を展開できているのはアメリカだけです!
これは確かに「最強の国」=「アメリカ」となる1つの根拠になりますね。

「世界の基軸通貨はドル」

現在のアメリカは最強の国であり、そこに至るまでには様々な経緯があります。その中でも最強であり続けることの強い根拠が、「世界の基軸通貨はドル」であるという事実です。
「独立戦争」、「南北戦争」、「第一次大戦」、「第二次大戦」、様々な戦争を乗り越えて、アメリカの軍事力は世界最大級となりました。これと平行して、経済的にも世界一となり、その政治的な影響力も拡大していきます。

「軍事」「経済」「政治」において世界一となると、その「信用力」も世界一となります。こうなったときに、その世界一の国の「通貨」が「世界の基軸通貨」となります。
貿易では「世界の基軸通貨」を使って取引をするようになるので、何かモノを買いたければ「ドル」が必要となります。そのため、相対的に「ドル」の価値は他国の「通貨」と比べて価値が高まります。実際に世界中の貿易の80%は「ドル」を使って行われていることからも、その影響力が極めて大きいことが上げられます。

一方で、「ドル」を発行できる権利はアメリカが独占しています。極端な話をすると、誰もが欲しがる「世界の基軸通貨=ドル」を好きなだけ発行することが出来るのです。もちろんそのようなことをすると経済が崩壊しますが、「世界の基軸通貨」を持った国を経済的に上回ることは、容易ではないということは想像できますよね。

「情報を制するモノは世界を制す」

スマホやパソコンで見る動画やコンテンツは何をつたわってやってくるでしょうか?最終的には、もちろん目に見えない電波として届くのですが、インターネット通信の99%は「光ファイバー海底ケーブル」でやりとりしています。

この「光ファイバー海底ケーブル」の管理所有もアメリカが世界一となっています。様々な暗号処理によって、簡単には解読できない形で通信は行われていますが、完璧な暗号処理というモノは存在しません。つまり極論を言えば、アメリカは全ての情報をのぞき見ることが出来るのです。情報を手に入れられることは、国の強さを決める大きな要因となっていて、実際に「第一次大戦」は重要な情報を手に入れたことによって、決着が付いたと考えられています。そして、当時、世界一の「光ファイバー海底ケーブル」はイギリスが所有していました。
そして手に入れた情報については、使うも使わないもその国が好きに出来ます。さらに、情報を盗んだ証拠を手に入れることはとても難しいですし、手に入れたところで、盗まれてしまった情報を無かったことにはできません。

もちろん「盗聴」という行為がよくないというのは大前提として、ほとんどの情報を手に入れられる国に刃向かうことは難しいですね。

「経済成長を続けている」

経済成長を続けることが、その国が経済的に強くあり続けるためには必要です。そして、経済成長を続けるためには2つの要素が必要です。
「新しい技術の創出」と「技術を欲しがる人」の2つです。

我々の身の回りにある、スマホ、パソコン、タブレット、それらのほとんどはアメリカ企業が作り出したモノです。実際にiphoneはデバイスとして存在しますが、パソコンを買えば、その中には「Windows」が入っていて、そこでGmailを開いたり、YouTubeを眺めたりします。ハイテク技術を支える半導体メーカー関連会社ではAMD、NVIDIAなども米国企業です。また、電気自動車の生産販売を行うテスラも米国企業です。
世界の経済成長の要となるビックテックはアメリカに集中しています。

また、アメリカは植民地時代から現在まで、多くの移民を受け入れることで人口を増やしてきました。国として成長し、成熟期に達すると子どもを産まなくなり、だんだんと人口が減り始めるのが先進国の傾向であり、日本はまさにその状況にあります。しかし、アメリカは「アメリカンドリーム」という、独立宣言書に書かれた「幸福追求の権利」の魅力が健在で、世界中から人が集まってきます。これにより、国内での生産と消費が活発になり、経済成長へと繋がって行きます。

また、「アメリカンドリーム」に引き寄せられて、優秀な人材が世界中から集まります。実際にサンダー・ピチャイ氏(インド出身)はGoogle、サティア・ナデラ氏(インド出身)はMicrosoftのトップになっています。

「立地環境の良さ」

アメリカに匹敵するような世界の大国を考えると、ロシアと中国が思い浮かぶかと思います。しかしこれらの国はそれぞれ、「立地環境」つまりは「地政学的」なリスクを抱えています。例えばロシアは膨大な国土を維持するため、多大な軍事費用が必要となっています。多民族国家であることや、EURO、NATOといった近隣諸国との対立も大きな懸念となっています。中国においては、その内政問題が深刻です。宗教や価値観のことなる民族を国内に抱えているため、そのための維持費用がかかります。

さらに、どちらの国も独裁に近い形の国家運営を行っているため、長期的な国の繁栄には懸念点が残ります。その次の大国と言えばインドになりますが、こちらも隣国のパキスタンと頻繁に領土を巡って戦争を起こしており、安定している状態とは言いがたいです。

一方のアメリカはそもそも植民地であるため、本質的な民族問題というものは少ないです。実際、ネイティブアメリカン(現地人)は全人口の1%ほどです。また、本土の西と東は海に囲まれているため、簡単に隣国から攻め入られる心配もありません。国土の北と南はカナダとメキシコに接していますが、どちらも植民地であるため、深刻な民族問題は生じていません。また、寒いカナダと暑いメキシコという環境で、最も過ごしやすい緯度にあるのがアメリカなのです。気候に恵まれることは農業、産業、人々の暮らしを豊かにするための大きな因子となります。

このように、民族問題や隣国との関係性、気候、などの面からも、アメリカがいかに恵まれた「立地環境」にあるかが分かるかと思います。不安材料が少ないということも、最強を維持することには必要ですよね!

「成熟した政治システム」

アメリカは植民地時代から独立、現代に至るまで自由民主主義を掲げて政治を運営しています。近年では当たり前になった政治システムですが、建国以来一貫して体制を維持していることも強みになっています。そもそも欧州の歴史、王政、独裁、宗教支配などの反省を踏まえて誕生した国家と制度であるので、完璧では無いものの問題は生じにくくなっています。
また、「暴力」、「弾圧」、「革命」など、国力にダメージを与える必要なしに、「選挙」によって、国をより良い方向に導くリーダーに変えることができる、ということも優れたシステムです。政治が不安定な国が最強であり続ける可能性は低いので、「成熟した政治システム」というのも、強くある根拠となっています。

「世界の共通語=英語」

「世界の共通語」として幅広く使われている言語は「英語」ですよね。やはり言語においても、世界の基軸となることは覇権を争う上では重要です。

翻訳の技術は進んでいますが「世界の共通語」で直接交流することで、お互いの理解は進みます。そして、経済を大きくするためにはお客さんが多い方が良いので、「世界の共通語」で商売をする方が訴求力が大きいです。かつての世界第二位の国である日本や、現在の世界第二位の国である中国は、母国語のお客さんをメインにしていましたが、やはりこれからは「世界の共通語」で商売をすることが重要となります。確かに、国連やオリンピックでは英語とフランス語が「公用語」「共通語」となっていますが、肌感覚としては「世界の共通語=英語」であると感じます。また、科学技術の分野においても、ScienceやNatureといった権威のある雑誌は英語で書かれています。最先端技術が英語で広まるのであれば、やはり「世界の共通語」の力は絶大です。

「米ハイテク企業の影響力」

経済の先行きは誰にも分からない!10、20年前の人気企業は、今は衰退している。こういったことが言われることもありますが、現在のアメリカにあるハイテク企業はアメリカで1番で無くて、世界で1番です。そして、スマホ、インターネット、SNSなど、世界中の人がそれらが生み出す商品やサービスを使って生活しています。

もはやインフラとして世界中に広まってしまったモノを、別の会社が置き換えることは困難です。今からでも新しいクラウドサービスを作ったり、人工知能技術を開発することは出来ると思いますが、既にあるAmazonのAWSや、Google検索などを超えることは難しいです。人工知能などの最新技術は、これまでに蓄積されたデータの解析によって成長しますので、その大量のデータを持っているアメリカのハイテク企業に刃向かうことはできません。

実際に、YouTubeはGoogleに、OpenAIはMicrosoftに、InstagramはFacebookにという形で、新しい魅力的な会社はハイテク企業に買収されてきました。
独占禁止法によって買収が難しくなることも否定はできませんが、ハイテク企業が衰退する可能性は限りなく低いことが予想されます。

最強の国アメリカ誕生の歴史

確かにアメリカは2023年現在において最強の国であることは間違い無いです。そして、これからも、最強の国であり続ける可能性が高そうなことを学びました。
ここからは、コロンブスにより発見された未開の地から、どのようにして「最強の国アメリカ」へと成長していったのかを説明していきます。

「新大陸の発見」

15世紀頃、世界でも文明の栄えていたヨーロッパには、生活をもっと豊かにしたい人や、冒険心にとらわれた野心家たちが多くいました。その中でも、インドから輸入される香辛料に高い価値があったため、なんとかして手に入れられないか?と考える人たちが現れました。その当時の貿易ルートはオスマン帝国によって使えなくなったため、新しい航路を見つける必要があったのです。

一方で、そのころのヨーロッパの国々は、国王の力が極めて強い統治体制でした。そしてその権力や財力を維持するために、貿易で儲けるための取引相手を探していたのです。
こうして、航路や新領土を発見したい「冒険家」と、貿易で儲けたい「王様」の利害関係が一致したため、「王様」が「冒険家」に資金援助を行うことで、新大陸や新航路の探索が進められたのです。

そして、1490年頃イタリアの「冒険家」コロンブスがスペイン女王の支援で航海に臨み、「新大陸」へとたどり着きました。コロンブスはその地こそが目的のインドであると思い込み、先住民を「インディアン」と名付けました。こうして、複数の「冒険家」が大西洋を西向きに航海するルートを開発し、新大陸へと渡る人は増えて行きました。
しかし、「冒険家」が増えることで明らかになったこととして、そこが「インド」ではなくて、「新大陸アメリカ」であることです。「アメリカ」という名は、イタリア人「冒険家」のアメリゴ・ベスプッチにちなんで名付けられたという説があります。

「植民地アメリカ」

17世紀、ヨーロッパ諸国は「植民地」と呼ばれる海外領土の獲得に熱心でした。多くはヨーロッパから近いアフリカにありましたが、一部の「植民地」はアメリカの東海岸に作られていきました。イギリスを筆頭に、ポルトガル、オランダ、スウェーデン、フランスなどがアメリカ大陸を開拓していきました。イギリスの植民地であるヴァージニアでは金を探そうとしましたが見つからず、その土地をタバコの栽培のために使うようになりました。

その頃、イギリスの宗教に反対する約100名が新大陸に渡りました。「宗教の自由」を実現するという、強い意志とともに冒険と開拓に挑んだのです。彼らは「ピルグリムファーザーズ」と呼ばれます。新しい宗教を教えるための大学も設立されていきます。そして、ヨーロッパから大西洋を航行するルートを使うため、アメリカの西海岸、ボストンを中心として「植民地」は発展していきました。様々な国が新大陸の「植民地」争奪戦に加わったため、戦争も起こりました。特に大きな戦いが、フランス人と先住民対イギリスが戦った、「フレンチインディアン戦争」です。この戦いではイギリス側が勝利を収めました。

イギリスがどんどん「植民地」を増やしていき、アメリカの西海岸には13の植民地が設立されました。その新大陸には富裕層はごくわずかしかおらず、成り上がりを夢見た多くの一般人が大陸に渡っていました。当時のヨーロッパは全ての土地を一握りの富裕層が占有していたため、新大陸は「貧乏人が金持ちに慣れる場所」としてまさに「夢の国」という位置づけだったのです。

そして、野心家たちは「植民地」の発展のために邁進しました。イギリスも「植民地」を発展させるために、当初はほとんど「課税」を行わない方針をとっていました。しかし、世界中の「植民地」を管理、維持していくためには莫大なお金が必要となってきました。そのため、だんだんとアメリカの「植民地」に対しても「課税」をするようになりました。砂糖、紙、ガラス、お茶など、様々なモノに対して「課税」がされるようになり、そのたびに「植民地」の人たちは怒りの声を上げました。この時代は「課税」と「課税廃止」が繰り返される混乱状態でした。
特に酷かったのが茶法であり、アメリカの「植民地」はイギリス以外からお茶を買うことを禁止されました。そして、そのお茶は大きく「課税」されていたため、非常に高価でした。これに怒った「植民地」の一部の人たちが海にお茶を投げ捨てた事件が、あの有名な「ボストン茶会事件」です。これに対してイギリス国王は怒り、制裁としてボストンの港を封鎖しました。これにより、ボストンの人々は貿易ができなくなり、食料が手に入らず、お金も稼げなくなる恐れが生じました。他の植民地は、「次は自分たちがイギリスから制裁を受ける」と怯えるようになりました。イギリス国王としては皮肉なことに、「植民地」に言うことを聞かせようと「課税」そして「制裁」を行った結果、元々は仲違いしていた13植民地に一体感を生ませ、「独立」へのきっかけを与えることになったのです。

「大陸会議」

ボストンのあるマサチューセッツ植民地への制裁をきっかけに、13植民地の代表が集まり、議論を行うための「大陸会議」が開かれるようになります。当初集まったメンバーは「独立ありき」で話し合っていたわけでは無く、「植民地」はイギリスの議会と対等であるという考えをもっていました。対等に扱って貰うために、イギリスの言いなりにはならないことを示すために、「不買運動」などをおこすことが決められていきました。しかし13植民地はそれぞれ立場や立地によって、イギリスとの関わり方が異なっていたため、「不買運動」を実施しない可能性もありました。ここで、監視役が設置されることとなり、役人としての仕事を理解するようになりました。こういった自治の仕組みも、以後の独立に向けた動きに役立っていったのです。

イギリス議会と対等の立場を求める過程で、だんだんと対立も明確になってきました。イギリスも植民地を厳しく監視するようになり、そしてついに1775年に小さな小競り合いが生じたことで、「独立戦争」の火蓋が切られたのです。植民地軍の総司令官としてジョージ・ワシントンが選ばれました。そして、1776年7月4日にはトマス・ジェファソンを中心として作成した「独立宣言」が発表されたのです。
この「独立宣言」の冒頭には「すべての人は平等に創られ」と記載されていますが、当時の奴隷制度とは矛盾が存在していたのです。この矛盾は当然改善されるべきであり、以後の「南北戦争」などのきっかけとなっています。

「独立戦争」

「独立戦争」からは、「植民地=アメリカ」として記載していきます。アメリカには専門の軍人は十分におらず、軍備も不十分でした。一方で、イギリスは当時世界中に植民地を展開した世界最強の国です。あっという間に決着を迎えるかと思われましたが、アメリカ軍の人々は土地勘を利用したゲリラ戦法をとることで、少しずつ戦況を改善させていきました。また、戦争の中心となったボストンはとても寒い場所であり、イギリスと戦いながら冬を乗り切ることが大きな壁となりました。しかし、様々な困難を乗り越えることでアメリカ軍の士気は高まっていきました。さらに、サラトガの戦いで大勝利を収めたことで、流れが大きくアメリカ側へと移って行きます。

元々イギリスと仲が悪く、フレンチインディアン戦争での負けをよく思っていなかったフランスが、アメリカと同盟条約を結び、アメリカ軍の援護に加わったのです。フランス艦隊がイギリスの艦隊を打ち破ったことで、イギリスは本国からの補給が困難となり、アメリカ軍が有利になっていき、最終的にはアメリカが勝利を収めました。

「アメリカ合衆国を創る」

独立戦争に勝利したことで、13植民地は植民地を「邦」と呼ぶようになりました。そして、「大陸会議」は「連合会議」という位置づけになりました。そして、国の名前は「アメリカ合衆国」と決まりました。
こういった体制の決定は、独立戦争の最中に並行して議論されて行ったのです。そして、あくまで、イギリスに対抗するための「連合・協力」であり、中央集権的な国家を目的とするわけではない、という方針が話し合われて行きます。
また、アメリカの独立はこれまでイギリスに土地を借りていた「一般階級の人々」が中心となった社会を創ったことになるので、「革命」として捉えることも出来ます。
独立という目的を共有することで力を合わせてきましたが、独立を果たし、イギリスという共通の敵を失ったことで、それぞれの利害が対立するようになってしまいました。
大きな課題としては、独立戦争の戦費をまるごと借金として抱えてしまったことです。現在の経済大国としてのアメリカとは大きく異なり、建国当時は借金まみれの国だったのです。実際に、独立戦争を戦ったアメリカの軍人への給料ですら支払われないようなものであったようです。近年のロシアのウクライナ侵攻で、ロシア軍人に給料が支払われていない、という話題を耳にしましたが、過去のアメリカにも似たような状況があったということです。
借金の問題もありましたが、まずは国と国民が守るべき「憲法」が無い、という事が大きな問題になりました。

「アメリカ合衆国の憲法を創る」

「憲法」と聞くと、現代の我々からしたら、あることがあたりまえの存在ですが、18世紀後半においては世界中で「憲法」というモノ自体が存在していませんでした。この世界初の「憲法」は4年という長い歳月をかけて、慎重に作り上げられていったのです。当時の世界の最先端の、ヨーロッパから渡った移民が作り出した近代国家、そしてその中で創り出された新しい「憲法」です。この仕組みが2023年の今にいたるまで「上手くいっている」、ということも、アメリカが最強の国である1つの理由ともなっています。
一方で、その上手くいった仕組みを、「世界中に広めたい」、という姿勢も、他の国からみれば、「押しつけられている」と感じる原因になっています。

そして肝心のアメリカ合衆国の憲法の中身は、独立宣言の通りに、「人民主権」をうたったのです。これまでのヨーロッパでの歴史から、「独裁、王政」などとは相反する「憲法」を生み出したことになります。

また、「憲法」を中心とした国を動かすため、「行政」「司法」「立法」の三権分立の仕組みを作り出しました。そして合衆国における「邦」の権限の範囲と「中央政府」の権限を明確にしていきました。この仕組みも現代においては当たり前の様に見えますが、「憲法」が存在しなかった時代にこれらの政治体制の基礎を作り上げ、今に至るまで体制を維持していることは凄いですよね。

「アメリカ合衆国の大統領」

初代大統領には独立戦争の立役者である、「ジョージ・ワシントン」が選出されました。本人は年老いていることや、自分が良い大統領となれるか分からないことなどを気にかけていましたが、勤めとして立派に仕事を行いました。特に独立と共に手に入れた、「共和制」という仕組みが「君主制」に戻ってしまわないように配慮したようです。というのも、新しい「共和制」という仕組みを、きちんと理解できている国民が少なかったからです。

また、ワシントンの使命として、独立戦争で使った莫大な借金を返していくことがありました。当時のヨーロッパではフランス革命とそれに続いたフランス革命戦争が起こり、不安定な情勢が続いていました。独立戦争の援助をしてもらったアメリカは、フランス側に加わる圧力がありましたが、中立の立場を取ることにしました。このような状況下において、借金の返済と商工業の振興のために、中央集権的な体制を目指したハミルトン中心の「フェデラリスト」と、州ごとの自治を強めようとしたジェファソンの「リパブリカン」は徐々に対立する流れとなっていきました。彼らは後々の共和党、民主党へと流れていくことになります。

「アメリカ合衆国の貨幣の誕生」

国や政治、経済が未成熟な時期において、「共和党」対「民主党」は激しさを増していきました。争いは少ない方が良いですが、それだけ国民全体が政治に対する高い関心を持っていることが分かります。当時のアメリカは主にイギリスポンドが流通しており、イギリスと貿易する際にはモノを買うことが多かったため、「ポンド」で支払いを行っていました。一方で、輸出のときには「ドレラ」と呼ばれる銀貨を受け取っていました。当時は輸出量が多かったため、国内に流通する貨幣としては「ドレラ」が多くなりました。このような背景から1791年に「ドル」(ドレラの英語読み)が正式な通貨になりました。現代の基軸通貨はこのようにして誕生しました。
独立戦争の戦費をまかなった債券は、インフレの影響で十分の一の価値まで下がっていました。州ごとにおかれた小さな銀行と政府の努力で、事態の収拾に努めていきました。しかし、州銀行は規模が小さいことや法整備が十分でないこともあり、しばしば潰れました。中央銀行も置かれていましたが、20年の期限付きで設置されていて、現代の強力な中央銀行の様な存在ではありませんでした。

「アメリカ合衆国の領土拡大」

国として産声を上げたアメリカは、「政治」「金融」「商工業」を成長させていきました。そして、次に必要となったのは領土です。独立当時のアメリカの国土は東海岸沿いに限られていて、ミシシッピ川より西側や、フロリダは別の国の領土でした。しかしフランスからルイジアナを買収したことで領土が大幅に拡大しました。さらに、フロリダをスペインから買収、そして、テキサス、カリフォルニア、ニューメキシコをも買収をしたことで、独立宣言から領土は3倍にも広がりました。一気に広がった領土に対して、人口の増え方は追いつきません。ここではヨーロッパを中心として大量の移民を受け入れることで、国力を強くしていきました。なんと1845-1855年の10年間で300万人もの移民を受け入れています。「自由に暮らしたい!」「お金持ちになりたい!」など様々な野心を持った若者を広く受け入れて国が発展していきます。

一方で、黒人奴隷を使って綿花プランテーションを営む農業地域と製造業が盛んな工業地域と、地域ごとに産業の特色が色濃くなっていったのもこの時期になります。また、移民に対する仕事が十分にあったわけではなく、失業をした若者が酒浸りになるようなこともしばしばおこっていたようです。現在も、アメリカの失業率については経済指標として頻繁に報道されていますが、自由の国アメリカにおいても仕事が無いという問題は存在するのです。

「ゴールドラッシュ」

メキシコから手に入れたカリフォルニアで1848年に金鉱が発見されました。最終的にはアメリカ全土と世界中から数十万人もの人が、まさに一攫千金を夢見てカリフォルニアに集まってきました。特に、1849年に来た人はフォーティーナイナーズと呼ばれました。このようにして、未開の地であったアメリカ西部は一気に大量の人が暮らす場所として発展していくことになりました。面白い話として、このゴールドラッシュで実際に金を手に入れてお金持ちになれたのは、ほんの一握りの人でした。ほとんどの人は何も手に入れることが出来ずに、手ぶらで帰ることとなりました。

この時に大きく業績を上げたのが、金を夢見た人たちに作業用のズボン「ジーンズ」を販売した「リーバイス」です。現在でもカリフォルニアにはシリコンバレーがあり、ITビジネスの大企業やスタートアップ企業が集まっています。そこにはまさに「一攫千金」を目指して、有能なエンジニアが世界中から詰めかけているのです。アメリカはまさに夢の国であり、常に人が集まる環境になっていることが理解できますね。

「南北戦争」

エイブラハム・リンカンが第16代の大統領になったとき、南北戦争が勃発します。黒人奴隷を使って綿花プランテーションを営む南部州(奴隷州)と奴隷制度の廃止を望む北部州(自由州)が対立したのです。1861年には南部連合が合衆国から独立し、戦争が始まりました。

人口、工業生産、兵力、全てにおいて北部州が優勢でしたが、戦争は長引きました。最大の理由は優秀な軍人が南部州に多く、北部州は軍人ではない政治家が将軍を務めていて、戦争の戦い方を理解していなかったためです。しかし、戦略家として極めて優秀であったリンカンの力もあり、最終的には北部州が勝利を収めました。この戦争中に、世界で初めて「奴隷解放宣言」も出されました。これにより解放された奴隷が、軍人や軍役労務についたことも、北軍の勝利に繋がったのです。

しかし、戦争に勝利をもたらしたリンカンは戦後すぐに射殺されてしまいました。これによって、戦後の処理には多くの時間が必要となりました。しかし、「独立宣言」に含まれていた矛盾を取り払うための、「大きな一歩」を踏み出した戦争であったことは揺るぎない事実です。

「アメリカの成長」

1776年の独立以来、アメリカは「戦争」によって領土の拡大や経済規模を拡大させてきました。例えば、1812-1814年の米英戦争ではイギリスとの交易が一時的に遮断されたため、自国の生産力を高めるチャンスとなり、東北部で鉄鋼業が盛り上がりました。また、働き手の不足が訪れたときは、人力から機械化へとシフトさせ、工業国へと成長を遂げました。

工業化には資本が必要なため、アメリカ国内の銀行だけでは資金繰りが苦しくなります。そのため、イギリスを中心としたヨーロッパ諸国の銀行から資本が投入されました。このようにして、イギリスとは対立と良好な関係を繰り返してきたのです。まさに、独立前の親子関係が、兄弟関係に変わったような状態ですね。
そして、西と東をつなぐ大陸横断鉄道が次々と完成していきました。最終的にはアメリカはイギリスを抜いて、世界一の工業国へと成長していきます。さらに、発明大国としての頭角も現し、電話、交流発電機、モーターなど次々と人々の暮らしを豊かにする発明がなされます。南北戦争からの30年はまさにアメリカの金ぴか時代といえる期間となり、農業国から大工業国へと成長していきました。

一方で、西海岸までの領土拡大が終わったことで、アメリカのフロンティアは失われました。これにより、鉄道建設に関わってきた大量の移民は仕事と行き場を失いました。そして、国が豊かになったことで、貧富の格差が徐々に広がってきました。また、東と西を海で守られていたため、外交にあまり力をいれず、軍隊も強大なモノではありませんでした。しかし、成長の余地がなくなったため、状況を変化させることが必要となりました。

「第一次世界大戦」

国内にフロンティアが消滅して成長の余地がなくなったアメリカには、少しずつ領土拡大を目指す動きが出てきました。そのころのヨーロッパは植民地獲得の真っ最中でした。アメリカも中南米からアジアに向かって少しずつ勢力を広げて行きました。「棍棒外交」「ドル外交」「宣教師外交」などと呼ばれる外交の手段によって、国際社会での存在感も増大させて行きました。そのような中、ついに列強同士の対立が顕著となり、「第一次世界大戦」が始まりました。

アメリカはそもそもが多国籍の移民の国でしたので、特定の国だけに協力する世論は弱く、一歩距離を置いて「第一次世界大戦」を眺めていました。戦争が進むにつれて、イギリスやフランスなどではモノが不足して行ったため、そこに輸出をすることで、アメリカの経済は潤って行きました。さらに戦争には莫大なコストがかかるため、ヨーロッパ諸国へと金を貸すことも始めました。独立戦争による借金まみれの状態から、「戦時特需」もあり、お金を貸す側の国へと生まれ変わっていったのです。

戦争自体はというと、一進一退の膠着状態となっていました。苦肉の策としてドイツが民間人まで攻撃の手を広げるようになり、アメリカ人も被害を受けるようになりました。これにより、ついにアメリカが「第一次世界大戦」へ参戦しました。世論に動かされたことに加えて、戦後の講和会議での発言権を強くするという目的もありました。無傷のアメリカが加わったことをきっかけに、連合国側が勝利を収めました。

「戦争がもたらしたもの」

「第一次世界大戦」を経てアメリカでは軍事産業が成長していきました。「戦時特需」もあり、効率的なもの作りの必要性を理解したため、政府が民間企業を指導する政策も採られました。また、戦争の勝利へと女性が大きく貢献したことを認めて、参政権を与える動きが生まれました。「第一次世界大戦」のような大きな損害を生む事態を防ぐことを目的として、国際連盟が成立しましたが、アメリカは加入しませんでした。また、国際連盟の決議には全会一致を必要とすることもあり、加盟国、仕組み、どちらにも問題があり、「第二次世界大戦」を防ぐことはできませんでした。

「第一次世界大戦」の末期、「2月革命」によりロシアの君主制が崩壊しました。ここからロシアが自由主義の国として生まれ変わることが期待されましたが、続く「10月革命」により、労働者、活動家によって臨時政府が倒されてしまい、共産政権のソ連が誕生しました。

「アメリカの繁栄から混乱へ」

アメリカは「第一次世界大戦」によって豊かな国へと生まれ変わりました。武器生産工場は家電を作るための工場として利用され、自動化されたライン式の生産が徐々に普及して行きました。またT型フォードが安価な自家用車として誕生し、全世帯のほぼ半数が所有するまでにいたりました。さらに、分割払い(ローン)の仕組みが考え出され、自動車、家などをローンで購入するようになって行きました。このように、作ったものは飛ぶように売れるので、さらに作ってうり、儲けて、裕福になるという成長のサイクルが回り始めたのです。
さらにその裏では、「第一次世界大戦」中にイギリスとフランスに貸し付けたお金を回収して行きました。アメリカが世界経済の中心となり、他国の経済状況と密接に繋がるようになっていきました。

そのような状況で訪れた、暗黒の木曜日、「世界大恐慌」です。1929年10月24日の木曜日、投資家たちは資金を引き揚げるために一斉に株を売却しました。企業が傾くと、お金を貸し付けている銀行も潰れると考え、預金を引き出し始めます。これによって銀行も倒産し、融資が受けられない企業も潰れ、負の循環が回り始めました。アメリカの悲劇はあっという間に世界中に広がりました。

「第二次世界大戦」

アメリカの金融危機を皮切りに、世界中が混乱に陥りました。それぞれの国が経済を立て直し、国を守るための体制を取っていきました。しかし、植民地が少なかった日本、ドイツ、イタリアは自分たちだけで経済を守るすべが無かったのです。一方のソ連は、社会主義体制となっていたことが功を奏して、他国との経済的なつながりが弱く、5カ年計画を実施して大成長を遂げていたのです。これにより、経済面でアメリカのライバルにまで成長していったのです。
それぞれが経済的立て直しを急ぐ中、アメリカ国内では再び大きな戦争が起きることを見越して、少しずつ準備を開始していました。特に、産業界は再び「戦争特需」に期待する動きもありました。なんともしたたかですね。
そしてついにアドルフ・ヒトラー率いるドイツがオーストリアを併合し、ポーランドに侵攻したことで、「第二次世界大戦」が始まったのです。ドイツはムッソリーニ率いるイタリア、さらには日本と連携して、軍国主義を推し進めました。再びヨーロッパを主戦場とした世界大戦が始まってしまったのです。

「第一次世界大戦」と同様にアメリカは当初参戦していませんでしたが、1941年の真珠湾攻撃をきっかけに、戦争に加わりました。そして、アメリカは参戦前から戦後処理に関心を持っていて、戦後の覇権をいかに握るのかについて考えていました。
そして、アメリカは「ポツダム宣言」を発表し、それでも降伏しない日本に対して核兵器を使用し、戦争の早期終結をはかったのです。

「戦後復興から現代」

「第二次世界大戦」においても軍事需要により雇用が創出され、経済が活気づきました。これにより、失業率も大幅に低下しました。また、戦後にはついにアメリカ中心の国際連合が設立されました。米ソの2大国が参加し、国連軍の保有が認められ、総会が多数決となったことで、国際連盟とは異なり、抑止力として機能する組織が作り挙げられたのです。この中には、戦勝国の常任理事国と非常任理事国からなる安全保障理事会が設置され、大きな戦争を回避するためのシステムとして機能しています。

一方で、ソ連の台頭もすさまじく、民主主義(アメリカ)と共産主義(ソ連)の2大勢力争いの形が明確になっていきます。いわゆる、冷戦時代へと突入して行くことになりました。

このような中、「第二次世界大戦」においても「戦争特需」で発展し、国土が戦場にならなかったアメリカの経済は爆発的に成長していきました。そしてついに、19世紀までの世界経済の中心であった、イギリス(ポンド)の時代から、アメリカ(ドル)を中心とした時代に移り変わりました。ドルが「世界の基軸通貨」になったのは1944年であり、ドルに対して各国の通貨の交換レートが決められて行きました。

このようにして、「第二次世界大戦」以後の10年で、アメリカは世界一豊かな国となっていき、「経済大国」としての地位を確立しました。もう一方の大国「ソ連」は1989〜1991にかけて徐々に求心力を失いながら崩壊していきました。冷戦も終結して、ついに世界中にライバルがいなくなり、圧倒的な地位を築き上げたのです。

また、インターネット技術の普及なども相まって、新産業が勃興したのもこの頃です。ここからはアメリカ企業の成長はめざましいモノがあり、現代のメガテック企業へと歴史が続いて行きます。まさにアメリカ一強体制の新時代の幕開けです。
中東問題、同時多発テロ、リーマンショック、コロナショックなど様々なことが起こりましたが、アメリカの地位が大きく揺らいだことはありません。

「最強の国アメリカの現在と歴史」のまとめ

元々は植民地から始まり、移民を受け入れることで少しずつ成長をしていきました。土地を切り開き経済を発展させ、さらに移民を受け入れることで、自国経済をもり立て続けました。「自由主義」をひっさげることで世界中から野心家が集まったため、発明、最先端技術においてもめざましい成果を挙げました。そして、度重なる戦争では、開戦当初は参戦せずに、「戦争特需」によって経済成長を成し遂げました。そして、戦後の方向性を考えた上で参戦し、「勝利」を決定づけたという立ち位置を獲得しました。また、地政学的に守られている場所でもあったため、戦争により国土を毀損することもありませんでした。

このようにして、人が集まり、荒野を切り開き、技術、お金を集め、最強の国へと上り詰めたのがアメリカです。前半部分でまとめたように、今後もその地位を脅かす要因となることはほとんど考えられないですよね。さらに、アメリカ大陸にフロンティアが無くなった後も、世界中で影響力を拡大していき、さらには月面着陸も達成しています。今では、民間の宇宙旅行も可能となり、火星を植民地化しようという動きまであります。その開拓者精神は、やはり大航海時代に未開の地を目指した「先駆者の魂」が引き継がれているのでは無いでしょうか?

ここまで理解して、本当に心から安心して、米国に投資ができるのではないでしょうか?私は、自分なりに理解が済んだので、まったく不安はありません。

今回の記事は以上です。

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