こんな悩みを解決! 「人って何のために生きているの?」
「どうやったら充実した人生を送れる?」
「どれくらいの資産があれば幸せになれる?」
「多くの人が資産を使わずに死んでいくって本当!?」
「人って何のために生きているの?」
「どうやったら充実した人生を送れる?」
「どれくらいの資産があれば幸せになれる?」
「多くの人が資産を使わずに死んでいくって本当!?」
老後の問題、少子高齢化の問題、終身雇用の崩壊。
多くのメディアやインフルエンサーが、老後に向けて資産を築くことを勧めています。
私自身、資産形成は行っていますし、老後に備えることは大切です。
しかし、FIREを目指して限界まで消費を切り詰めることには違和感を感じます。
また、子どもや家族にもなるべく良い人生を歩んで欲しいと願っています。
そして、資産形成と豊かな人生のバランスの取り方に興味を持ち始めました。
私自身が様々な本、動画、経験から学ぶ過程で、
豊かな人生を送るための究極のルールがまとまった良書に出会いました。
「DIE WITH ZERO」
人生が豊かになりすぎる究極のルール
著 ビル・パーキンス
訳 児島 修
この本は、一言で言うと、豊かな人生を送るための、
お金と時間の使い方を教えてくれる本です。
DIE WITH ZEROは、多くのまとめ動画が存在するので、
動画を見て、お金と時間に対する考え方を身につけるだけでも、
確実に人生が良い方向に動き出します。
でも、実際に読んでみた率直な感想は、
DIE WITH ZEROの本当の価値は、書籍を手に取って読むことにあります。
いくつもの実例が紹介されているので、自分に当てはまるエピソードが見つかります。
強く心を動かされ、
「学んだことを素直に実践して、人生を最大化させよう!」
と決心することにあるんだと理解しました。
この記事では、そんなDIE WITH ZEROで紹介される9つのルールから、
特に心に刺さった内容をまとめて紹介します。
そして、実際に私がとった行動を合わせて紹介します。
どこから読んでも理解できると思うので、気になった箇所から読んでみてください。
この記事を読んで、人生を豊かにする方法に少しでも興味を持った人は、
ぜひ一度「DIE WITH ZERO」を手に取って貰えるとうれしいです。
一刻も早く、今しかできないことに投資する
私たちは、良い学校に行き、良い会社に入り、良い仕事と給料を手に入れる。
それを目指すべき人生だと信じてきました。
学校や親から教わることは、確かに選択肢を広げ、
安定した、リスクの少ない人生に近づけてくれます。
その先、大人になった後は、せっせとお金を貯め始めます。
そして、老後2000万円、老後4000万円問題、という言葉を知り、
その恐怖から、とにかくお金を貯めることに執着するのです。
安定した人生を手に入れるために努力をし続け、
そして老後の問題が不安になり、貯金をし続ける。
ここで質問です、
「いったいいつ、あなたはお金を使うのですか?」
DIE WITH ZEROでは前書きとして、アリとキリギリスの話が紹介されます。
私たちは、楽しみを先送りにしながら、貯金をします。
そして、不安に怯えながら年を取っていきます。
実は、「お金の使い方」を教わったことがある人は少ないのです。
資産を増やす方法、節約術、投資法、断捨離、など、
お金を効率的に増やす方法は、たくさんの本、動画、ブログで取り上げられます。
もちろん、その一部では「自己投資すべき」「経験に投資すべき」、
ということが紹介されています。
しかし、DIE WITH ZEROでは、年齢と資産の推移を定量的に示しながら、
驚くような事実を突きつけてきます。
「ほとんどの人が死の間際で最も資産が大きくなること」
「45才を過ぎた頃から資産を使わないと稼いだ分が使い切れないこと」
私たちは老後に必要な金額を見積もり、計画的に稼ぎ、
計画的に使わないといけないのです。
ここまで理解した上で、まずは今しかできないことにお金を使っていきましょう。
今しかできないというのは、立場、体力、環境を考えると理解しやすいです。
立場によってできることが変わる
子ども、学生、独身、夫、妻、母、父など、
人生のうちで人の立場は様々に変わります。
結婚したらできないこと、子どもがいたらできないこと、
たくさんありますよね。
しかし、できないことには目を向けず、
今だからこそできることを書き出しましょう。
例えば、制服を着て友達やカップルでディズニーランドに行くのは、
いくらお金があっても、50代でやるべきことではなさそうですね。
私は、2024年時点で結婚して2人の子どもを育てています。
仕事はそれなりに融通が利くので、きちんと休暇も取れます。
子どもが小さいからこそ、親との遊びに付き合ってくれます。
こんな状況から、今だからできることを考えてみました。
・週末や連休に家族揃って旅行に行く。
・休暇を取って、会いたかった人に会いに行く。
・旧友や家族に会いに行く。
・5年後の海外旅行の計画を立てる。
・休暇をとって人間ドックに行く。
体力の衰えを考えろ
体力も年を取ることで確実に衰えます。
夜行バスでスノボに行ったり、東京大阪間を移動するのも、
若い頃にしかできません。
バックパッカーとして海外を渡り歩くのも、
頑張っても30代前半が限界でしょう。
少ない金額でも体力があれば楽しめる。
そういうことを、若いうちにやっておきましょう。
1万円から最大の価値を引き出せ
時給1000円のアルバイトをして、1万円稼ぐには10時間かかります。
でも、社会人になってしまえば半分以下の時間で稼げるようになります。
貴重な若い時の10時間を使って稼いだ1万円を、
将来の自分のために貯金するのは機会損失です。
今なら、1万円でも体力があるから貧乏旅行だって楽しめます。
若い時の1万円は貴重だけど、若いからこそ、
体力と健康という資産を使えば、1万円で生み出せる価値は大きくなります。
若い時の経験は思い出になり、その後の人生で何度でも、
無料で思い出して、楽しかった記憶として振り返ることができます。
日帰り温泉、夜行バスで旅行、野外フェス、自転車で北海道横断、
どんなことでも構いません、体力があるからこそ楽しめること、
リストアップして挑戦してみましょう。
思い出の配当に期待する
配当と聞くと、株などの金融資産をイメージする人も多いでしょう。
しかし、配当は自己投資からも得られます。
初めての旅行、初めてのデート、初めてのサッカー観戦、
初めてのスポーツの試合、初めての期末試験。
たとえ良い結果が得られなくても、確実に得られる配当が思い出です。
どんなことにでも、全力でチャレンジしてみましょう。
ゼロで死ぬ
「自動運転モードの見直し」
ここではお金の使い方を見直します。
毎日コーヒーショップに立ち寄り、決して安くない、
1杯600円ほどするコーヒーを買う人も多いでしょう。
これは月で約2万円、年で20万円以上もかかっています。
そのお金があれば、少なくとも国内旅行を楽しむことができます。
毎朝のコーヒーが何よりの楽しみであれば、それは続けても良いです。
しかし、意味も無く、無自覚でコーヒーを買っていて、
「確かに旅行に行った方が良いな!」と思うならば、
今すぐに行動を改めましょう。
ここでは、悪い意味の「自動運転モード」による、
お金や時間の使い方を見直しましょう。
コーヒーが好きで、一年で20万円使うのも良いけれど、
20万円を稼ぐために、どれだけ働いているのかも考えた方が良いです。
手取りベースで考えると、コーヒーのために、
1年のうちの一ヶ月を使っている可能性もあります。
「稼ぎたい中毒の見直し」
次に稼ぎ方を見直してみよう。
ここでは架空の人物を例にとって、使わないお金をムダに稼ぐために、
どれだけ人生の時間を無駄にするのか、深掘りしてみましょう。
まずは私自身で計算してみます。
年収は800万円で、日本人の平均からしたら高い金額です。
税金を差し引いた手取りは、640万円です。
残業は考えずに、週40時間働くとすると、時給は3,300円になります。
学生ローン、いわゆる奨学金は完済してあります。
住宅ローンは残っていますが、定年までに返済が終わるとします。
仮に年150万円を投資に充てると、150万円かける25年で3,750万円が入金できます。
これを、年利2パーセントで運用して、インフレ分だけしか資産が増えなかったとします。
そして、ローン返済後のマンションに2,000万円の価値が残るとしましょう。
定年して仕事を終えた時には、5,750万円の資産があることになります。
老後は5,000万円でたりるのか?については、こちらの記事をご覧下さい。
私が年に300万円を生活に使うとして、年金から132万 (11万かける12ヶ月)、
資産から168万円を使うので、34年間は生活できます。
しかし、例えば85歳で亡くなったとすると、14年分の資産があまります。
つまり、約2,300万円の資産を使わないことになります。
この2,300万円を時給3,100円で計算すると、
どれだけの時間をただ働きしたか分かります。
年に換算すると四年弱です。
少なくとも3年は早く引退して良かったのです。
さらに、資産運用によるリターンがインフレ率を超えれば、
働く必要がなかった期間はさらに長くなります。
もっと早く引退できたし、もっと多くのお金を、
より若い時に有効に使うことができたのです。
是非自分の老後の資産を計算してみてください。
「多くの人が必要以上に稼ぎ、資産を使わずにただ働きして、
この世を去っている。」
DIE WITH ZEROでは、この事実を強く主張しています。
「ゼロで死ぬ」を目指し、人生の限りある時間、
そしてエネルギーをムダにしないようにしましょう。
「ゼロで死ぬ」に対する反論
どうしても仕事が好きで、お金は二の次であり、
単なる副産物に過ぎないという人もいるでしょう。
DIE WITH ZEROでは、それでもお金が使うべきだし、
仕事以外のことに時間や労力を使うべきだと言います。
例えば、会計の仕事をしているなら、
会計のプロの話を聞くためのセミナーに参加してみましょう。
1つレベルの上の資格を取るために、本を読み勉強をしても良いでしょう。
その時間を捻出するために、家事代行サービスを頼んでも良いです。
とにかく、稼いだ分を使う権利を捨てるべきではありません。
お金がなくて困っている人や、ユニセフなどに寄付するのもOKです。
寄付も、死んでからするのでは無く、生前、早いタイミングで行うべきです。
老後のための貯蓄は使わずに終わる
人は稼ぐ力がなくなる老後に、資産が尽き果てることを、極端に恐れます。
結果として、貯蓄をしすぎる傾向があるのです。
米国の中央銀行であるFRBによる米国民の調査では、
総資産の中央値は、年齢が上がるほど高くなる傾向があります。
年を取るほど収入が上がり、貯蓄や投資による資産運用も上手くいく。
基本的には良いことです。
しかし、20-50代はこの傾向で良いとして、50, 60, 70代においても、
資産は減るどころか増え続けていることが問題です。
つまり、引退した後は資産を切り崩しながら生活していくはずなのに、
なぜか貯金と資産を増やしてしまうのです。
老後安心するためのお金は、本当に安心のためだけに存在していて、
お金と価値の交換を積極的に行う人がほとんどいないのです。
そして、特に衝撃的な事実がこの2つです。
1.60−90歳の退職者全体で支出と収入が釣り合っている
これはつまり、退職後に資産が減らないということです
2. 資産額が多い(7,500万以上)人は88%以上の資産を残してこの世を去る
金持ちほど稼いだお金を使わずに死んでいくということです
また、年齢別の世帯支出を見ていくと、年齢とともに高くなる医療費を含めても、
右肩下がりで減っていくことが分かっています。
人間というのは心配や恐怖心を過大評価しやすく、
お金を使うことがとても苦手だということを理解しましょう。
そして、60歳を過ぎて、老後にやりたかったことをやろうとしても、
中々うまく実行できません。
若い頃にアイデアを考えていたときより、心、体、精神、
全てが弱くなっているのです。
そのため、実際には、やれること、やりたいことは、
どんどん減ってくるということを頭にたたき込みましょう。
人生最後の日を意識する
寿命計算機を使って、自分の人生の残り時間を計算してみよう。
大樹生命保険株式会社: 長生き診断
私たちは2つのリスクを同時に抱えながら生きています。
それは、「死亡リスク」と「長寿リスク」です。
「死亡リスク」は早く無くなってしまい、残された家族が困窮するリスクです。
これには、生命保険で備えましょう。
逆に、予想より長く生きてしまい資産が尽きるリスクを、
「長寿リスク」と呼びます。
このリスクに備えて、とにかく資産を増やそうとしてしまうのです。
しかし、「長寿年金」とよばれる生命保険と同じく、
万が一長生きしてしまった時に、亡くなるまで一定の金額が支払われます。
長生きする不安があるならば、個人で無限に資産を増やそうとするより、
長寿年金の購入を視野にいれるのもありです。
人は死に対して目を向けず、まるで永遠に生きるかのように振る舞います。
その結果、楽しみを先送りし続け、資産を増やすことにとりつかれます。
人生最後のタイミングは事前に知らされません。
全ての資産を使い切り、やりたかったことを全てやるのは不可能です。
恐れずに、自分の人生の残り時間に目を向け、
経験すべき楽しみと、備えるべきリスクについて考えておきましょう。
子どもには死ぬ前に与える
「ゼロで死ぬ」つまり資産を使い切って死ぬというと、
子どもに財産を残すべきという、反論が想定されます。
つまり、「ゼロで死ぬ」ことは、家族や子どものことを考えない、
無責任な行為であるという批判です。
しかし、著者は反論します。
家族や子どもに渡すお金と、自分の資産はあらかじめ分けておくのです。
むしろ、自分が死ぬまで子どもに資産の一部を譲らず、
いつ渡すか?いくら渡すか?を決めない方が悪いと主張します。
子どもや家族のことを本気で一番に考えましょう。
いつ来るか分からない、死んだ時に渡すのでは無く、
子どもがそのお金から、「最大限の価値」を引き出せるときに渡すべきである。
米国の中央銀行であるFRBによる米国民の調査では、
資産を相続する年齢は、60歳前後がピークだと知られています。
これは日本においても同様です。
つまり、子どもが60歳前後になり、資産が十分に増え、
退職金を受け取るようなタイミングで、親から遺産を相続します。
60代で大金を手にしても、そこから価値を引き出すのは難しいです。
いくら渡すか?誰に渡すか?いつ渡すか?
この3点をあらかじめ考えておくべきであり、
特に子どもにとって一番良いタイミングを真剣に考えましょう。
自分が生きているうちに与え、どうして今なのか?
どうしてこの金額なのか?きちんと理由を説明して、
お金の使い方、価値の引き出し方もアドバイスできると良いと思います。
お金の価値を最大化できる年齢は26-35歳
自分の人生におけるお金の使い方で、早く価値のあることや、
経験にお金を使うべきなのと同じで、子どもがそれくらいのタイミングで、
資産の一部を渡してやるのが良いです。
私個人としては、子どもが社会人になって稼ぐことを経験してから、
5年くらいかけて、2人の子どもに500万ずつ渡そうと考えています。
5年の間にお金との向き合い方、お金の増やし方、価値を引き出す方法、
人生を豊かにするための考え方と一緒に伝えたいです。
子どもに与えるモノを定量化する
子どもに資産を与えることは、親の大切な役目です。
また、日常を快適にするため、仕事に励むことも必要です。
一方で、子どもと一緒に過ごす時間を作ることも、
親としての大切な役割です。
子どもと1日のんびり過ごすのが、どれほどの価値なのか?
少し考えてみましょう。
人生を豊かにするものは、お金では無く経験です。
親と過ごす休日、親と行く旅行、家族でキャンプに行く。
子どもの視点から考えて、自分が与えられるモノは何か?
今一度、よく考えましょう。
子どもが学校から帰ったら、家で出迎えてあげること。
サッカーの試合やピアノの発表会を見に行くこと。
何を与えてあげられるか?仕事で稼ぐこととどちらが大切か?
バランスを含めてよく考えましょう。
金、健康、時間を最適化する
仕事を始めたばかりの頃は少ない給料しか貰えない。
この時期にコツコツ節約をして、貯金をするのはバカげている。
この言葉は、将来、より多く稼げるようになるのに、
今を犠牲にして、大切なお金を将来の自分に渡すのはムダだという意味です。
もちろん、本当の無駄遣いをするのは無意味です。
若い時だからこそ思い切って、経験や思い出、
自己投資に惜しみなくお金を使いましょう。
例えば、旅行に行くのはオススメです。
パートナーができ、子どもができ、育児が始まれば、
好きな時に好きな場所にはいけなくなります。
そして、子育てには時間とお金がかかります。
一方で、20代での貧乏旅行は自由気ままに行けますし、
思い出からの配当を、生涯にわたって受け取ることができます。
時間がない、お金がないと言って、若い頃に好きなことを我慢すると、
いつしか年を取り過ぎ、体力と精神力を失います。
サーフィン、ダイビング、サッカー、スノボ、テニス、などの
スポーツやレジャーも同じです。
体力があり、多少の怪我がすぐに回復するうちに、
楽しめることをどんどん楽しみましょう!
お金を使うタイミングの考え方
ここまで、とにかく早くお金を使えと説明してきました。
ここでは、若い人のもう一つの特権、
「経験の先送り」についても紹介します。
例えば、30代の人が経験を先送りして、40代まで待つことは可能です。
しかし、60代の人が10年待って、70代に先送りすることは現実的ではありません。
若い人が何のために経験を先送りにするのか?具体例を紹介します。
30代の人が、50万円で家族4人、2泊3日の海外旅行に行こうと考えています。
この50万円を年9%の利回りで運用すると、約8年後に2倍になります。
72の法則といって、72を年利で割ると、資産が2倍になる期間が分かります。
8年後に、海外旅行に2回行くこともできますし、
旅行の期間を長くしたり、より贅沢な旅先を選ぶこともできます。
さらに、子ども成長しているため、手間もかからなくなり、
海外での経験をより鮮明に覚えているようになるでしょう。
若い人だからこそ、お金を使うタイミングを選ぶ自由がある。
このことを頭に入れておきましょう。
私は家族全員で海外旅行に行きたいです。
2024年時点では、子どもがまだ10才以下なので、
5年くらいまってから連れて行こうと思います。
学校で英語を学ぶようになり、日本以外にたくさん国があって、
様々な文化や歴史を知り始めてからの方が、
単なるバカンス以上の価値を生むと考えています。
単純に長時間のフライトを耐えられないということや、
あまり小さい子を海外に連れて行くリスクも考えています。
金、健康、時間のバランスを見直す
人間は3つのバランスが年齢によって変化します。
その時に応じて、最適なバランスを考えるのがオススメです。
バランスを取るとは、この3つを交換しながら、
楽しい人生を送ることを考えるという意味です。
例えば、若い頃はとにかく時間があります。
学生であれば長期休暇もあります。
体力と健康が有り余っている一方で、お金がありません。
こういうときはアルバイトをして、時間をお金に交換します。
もちろん時間がゼロになるほどのアルバイトは禁物です。
自転車での国内旅行に挑戦してみたり、バックパッカーとして、
海外を何カ国も渡り歩くことは、時間と体力がある、
若い時期にしかできない経験です。
最低限のお金を稼いだら、より大きな経験と交換することを考えましょう。
60代以上だと子育てもおわり、時間はたっぷりあります。
そしてお金もたっぷりあります。
しかし、残念ながら健康状態はレベルが下がっています。
体をいたわることに時間やお金を使い、
ゆったりとしたスケジュールで旅行をしたり、
散歩やレジャーを楽しむと良いでしょう。
健康のためにスポーツジムに通い、
プールなどで心肺機能を維持するのもよいでしょう。
30代から60代までの世代は、体力も十分にあり、
お金も稼げるようになっています。
バランスが最も良く、公私ともに高いパフォーマンスが出せる時期です。
しかし、子育てに多くの時間を取られてしまいます。
子どもはかけがえのない存在で、人生に彩りを与えてくれます。
しかし、ミルクをあげ、オムツを替え、保育園の送迎、
習い事、スポーツの送迎が必要です。
さらに、食事や洗濯、掃除などやることが増えます。
外食をしたり、家事代行を頼んだりすることで、
自分の時間を確保することにお金を使うと良いでしょう。
電車では指定席を買って本を読みましょう。
ディズニーランドではプライオリティパスを買いましょう。
好きなことをやる時間にお金を使いましょう。
20代をお金のためだけに使ってしまったと嘆く人もいるでしょう。
大丈夫です、30代、40代でも遅くないです。
稼いだ金と鍛えた能力を使って、時間を買い戻しましょう。
モノを買うより時間を買う!この意識を強く持ちましょう。
金、健康、時間に対する実践例
お金
株式市場に余剰資金をさらすことで、リスクをとってお金を増やしています。
新NISAでFANG+を買い、特定口座でレバナスとSOXLを買っています。
基本は毎月の積立で、臨時の収入があると、好きな指数を買うようにしています。
ふるさと納税やiDeCoも活用して、楽しみながらお金を増やしています。
このブログも広告収入が入る日がくることを願っています。
健康
私は30代後半で健康のためにダイエットをして、体重を30 kg減らしました。
今では、4時過ぎに起きて朝活、筋トレとワークアウトも行っています。
また、愛煙家からも卒業して、健康な身体を取り戻そうとしています。
日々のストレッチも必ずおこなって、徹底的に老いに抗う努力をしています。
睡眠時間も確保するため、早寝早起きも心がけています。
時間
可能な限りムダな時間を使わないように、スキマ時間を使って勉強します。
読書をしたり、投資の知識を入れたり、仕事スキルを学んだり、
視覚と聴覚を活かしながら学ぶようにしています。
通勤中は耳で学び、まとまった時間があれば、目と耳を使って学びます。
耳から学ぶためにYouTube Premiumに課金して、
広告無しでバックグラウンドを再生しています。
食料品もデリバリーを利用して、買い物の数を減らすようにしています。
やりたいことの賞味期限を意識する
私たちは、今楽しいと思うことは永遠に楽しいと思い、
何歳になっても価値観は変わらないと勘違いしています。
しかし、全てのことはいつか色あせ、同じ物を楽しめなくなる日がきます。
一言で言えば、10代、20代、30代、40代そして60代、
それぞれの年代で楽しいと思うことは変わります。
仮にやりたいことが変わらなかったとしても、
お金、体力や気力の問題で、やれることは変わります。
大切なことは、本当の死が訪れる前に、
楽しいこと、やりたいことができなくなる、
小さな死を何度も経験することを理解しましょう。
いつの日か、子どもと一緒に手を繋いで出かけることはなくなります。
友達とファミレスのドリンクバーで何時間も話すことはなくなります。
親友と朝まで飲み明かすこともいつかやらなくなります。
スキーやテニスが楽しめなくなる日もいつか訪れます。
そして、その日がいつやってくるのかについて、
あらかじめ知ることはできないのです。
それでも、いつか必ずやってきます。
DIE WITH ZEROでは、それを恐れる必要はないと言います。
小さな死を何度も迎えるというよりは、人生のステージが変わり、
何度も生まれ変わりを経験するという様に説明します。
死ぬ前に後悔することトップ2
「もっと自分に忠実に生きれば良かった」
「働き過ぎなければ良かった」
他人の望む生き方でなくて、自分の心が赴くままに夢を追うべきであった。
良い学校に入って、良い会社に行って、高い給料を貰う。
公務員のような安定した仕事に就くべき。
定年まで1つの会社で働き続けるのが理想的である。
このような同調圧力に負けず、自分が何をしたいのか?
自分の心の声にきちんと耳を傾けなかったことを後悔する人が多いのです。
「タイムバケット」
DIE WITH ZEROでは、後悔しない人生を送るために、
人生をいくつかの区間に区切ってその時にやっておきたいことリスト、
「タイムバケット」を作ることが提案されています。
「やりたいことリストを作る」という考えは多くの本でオススメされています。
しかしその多くは、退職後にやりたいリストを作ることに主眼を置いています。
さらに、やりたいことに時間制限がなかったり、
やりたいことは年と共に変化するという、重要なポイントが抜けています。
それでは、「タイムバケット」の作り方を紹介します。
今日をスタート地点として、人生最後の日をゴール地点とします。
人生最後の日は平均寿命で考えるか、寿命計算機を使うと良いでしょう。
大樹生命保険株式会社: 長生き診断
また、特に医者から何か通達を受けている場合は、その年齢に設定しましょう。
人生の残りの期間を、5年、もしくは10年に区切ります。
そして自分が死ぬまでに経験したいと思うことを、
全て書き出しましょう。
個々で大切なのは、完璧なリストは作れないと理解することです。
今30歳ならば、50歳の自分がやりたいことは想像できないからです。
心の赴くままに、今の自分がやりたいこと、
実現したいことを書き出しましょう。
また、予算のことは考えなくてOKです。
何でもできる前提で、夢を書き出すことが重要です。
リストができたら、実現したい時期のバケツに入れましょう。
カナダでスキー、オーストラリアでスキューバダイビングなど、
体力を使うリストは50歳以下のバケツに入りそうですね。
本を書く、書道を始める、フランス語を習うなどは、
もっと高齢のバケツでも入れられそうですね。
この作業をすると、若い頃は選択肢が多く、
年を取ると選択肢が限られることに気づくはずです。
この事実に気づくこともタイムバケットを作る意義です。
これからの人生で何が起こり、死ぬまでにどんな経験が待っているのか?
まずは、わくわくしながら考えてみましょう。
一例として、私のタイムバケットを貼っておきます。
45-60歳に資産を取り崩し始める
私たちは20歳頃から仕事を始めて、30, 40歳と年を取るにつれて、
稼ぐ力が育ち、資産も増えてきます。
つまり、一般的には、年を取るごとに資産は増加し続けます。
DIE WITH ZEROでは資産を減らし始めるポイントを作ることを推奨します。
「お金から価値を引き出す能力は年を取るごとに低下する。」
この事実と向き合い、資産のピーク以降は少しずつ資産が減っていく、
積極的なお金の使い方を学びましょう。
老後に必要な資産を確認しよう
「魔法の計算式」
1年間の生活費と、予想される人生の年数を掛け合わせた金額が、
人生に必要なお金に相当します。
私の場合、約40歳で80歳まで生きるとして、あと40年あります。
1年に300万円つかうとすると、40×300で、
12,000万円、つまり、1億2千万円必要です。
大きな金額ですが、実際はここまで必要ではありません。
それは、資産はただ寝かせておくわけではないからです。
毎年、資産がインフレ上昇率以上に、約3%成長すると仮定しましょう。
1億2千万円の資産を築いて3%資産が成長すると、
毎年360万円ずつ資産が成長します。
これに対して、毎年使うお金が300万円であれば、
資産は減るどころか増え続けることになるのです。
これが、いわゆるFIREという状態です。
DIE WITH ZEROでは、
「毎年の生活費×残りの年数」の70%ほどあれば、
十分な資産が貯まったことになると言います。
私の場合であれば、40×300×0.7=8,400万円となります。
この計算は、今すぐ引退するために必要な額を、
大雑把に計算したものなので、色々なパターンを検証すると面白いでしょう。
例えば、50歳で引退するとして、毎年300万円使う場合は
30×300×0.7=6,300万円が目標金額になります。
この計算の重要なことは、やみくもに老後に備え、
永遠と仕事をし続ける必要が無いことを理解できることです。
目標金額を明確にすると、引退時期を考えられるようになるのです。
もちろん目標金額に達しても、すぐに引退する必要はありません。
ある程度の年齢に達した時に、「仕事を辞めても良い」、
この選択肢があることが、とても心強い状態なのです。
資産のピークを時期で決めよう
資産の金額を目標にすると、何が起こるでしょうか?
老後は6,000万円必要だから、6,000万円作る努力をします。
そして、いざ6,000万円に達すると、急に考えが変わります。
計算に間違いがあるとまずいから、念のため後500万円作っておこう。
これを繰り返すことで、ずるずると時期を後ろにずらしてしまうのです。
追加の500万円を稼ぐために時間を使うと、
より若く、お金から価値を引き出せる時期を、
みすみす捨ててしまっているようなものです。
不安が解消されることはありませんが、
時期を決めて、資産を減らす方向に舵を切りましょう。
資産を減らすポイントは45-60歳
DIE WITH ZEROによると、よほど例外的に健康状態が良いか、
病気などのために余命が短いことが無ければ、
45-60歳が資産を減らし始めるポイントになると言います。
これは、年功序列、定年制度に慣れしたしんだ、
日本人の感覚とは大きく異なります。
60歳まで働き、退職金を貰って資産が最高値に達し、
そこから引退するか、低い賃金で再雇用されるかを選びます。
しかし、DIE WITH ZEROでは、資産を減らすポイントというのは、
引退とは関係無く、「いつから稼ぐ以上に使い始めるか?」
ということを意味すると強調します。
例えば年収600万円の仕事を続けていたとして、
あるポイントから700~800万円を使い出すイメージです。
仕事が好きなら続ければ良い
仕事が生きがいである人もいれば、仕事によって人と繋がったり、
社会の役に立つ実感が得られるというメリットもあります。
その場合はもちろん続ければ良いのです。
ただし、休暇をこれまでより多く取得して、
好きなこと、やりたいことに、時間とお金を使いましょう。
大切なことは、お金の誘惑に負けないことです。
会社から評価され、高い給料が貰えることは、
シンプルに嬉しいことです。
しかし、会社は能力のある人に、より長い時間働いて欲しいと考えるでしょう。
承認欲求を満たすことと引き換えに、人生の時間を明け渡さないようにしましょう。
人生の目標は資産を増やすことではありません。
人生を豊かにすることを忘れずに、
これまでの生き方を変えていきましょう。
大胆にリスクをとる
人生には取るべきリスクが必ず存在します。
自分の可能性を広げ、目標に近づくためにも、
適切なリスクをとるようにしましょう。
ここでは、単なる「無謀」では無い、
メリットの大きなリスクを取るための考え方を紹介します。
1.若い時こそリスクを取るべき
どのような挑戦であれ、リスクを取るのは若い時の方が良いです。
体力も気力も十分にあり、成功した時に得られるリターンが、
より長い期間にわたって得られ続けるからです。
さらに失敗したとしても、挽回するチャンスも、
時間も十分に残されています。
そして若者が挑戦する様子を見て、支援の手を差し出す人も多いでしょう。
頑張っている人って、自然に応援したくなりますよね。
2.行動しないことのリスクを理解すべき
大胆に行動せず、同じ場所に留まることが安全。
このように考える人も多いでしょう。
しかし、何もしないことこそがリスクになる。
そんな不思議なことがあることを理解しましょう。
分かりやすい例が投資です。
貯金こそが安心と思っていると、インフレにやられます。
30代の頃に貯金した100万円は、50代になったころに価値が目減りします。
適切なリスクを取って投資することで、資産を防衛しつつ、
インフレ以上のリターンを得ることが期待できます。
今の自分より偏差値の高い大学を目指す。
勇気を出して一人旅に出る。
転職サイトに応募してみる。
オーディションに応募してみる。
失敗したとしても、少なくとも、何かしらの経験が得られます。
テクノロジーの進歩により、あらゆる情報が手に入るようになりました。
だからこそ、自分の経験こそが唯一無二の価値を生みます。
行動しない方がリスクが大きいことを理解しましょう。
3.リスクの大きさと不安は別物
人がリスクを取るときに陥りやすいのが、
失敗した時のことを過大評価することです。
これは行動経済学での分野では、
プロスペクト理論として知られております。
人間は、利益よりも損失を大きく見積もるのです。
1万円を投資して、明日には2万円になる確率が50%、
5,000円になる確率が50%だとします。
この場合、損失を大きく見積もって何もしないことを選ぶのです。
期待値を考えると1万2,500円なので、投資すべきです。
行動して失敗したときに何が起こるのか?
ただただ不安になるのではなくて、きちんとシナリオを考えましょう。
転職活動であれば、失敗したら新しい職は手に入らず、
今の仕事を続けるだけです。
投資に失敗したら資産が大きく減ります。
ただし、個別株でなく、インデックス投資をしておけば、
財産がゼロになることはなく、いずれ上昇に転じます。
特に全米株式や、全世界株式に投資しておけば、
歴史的に見て右肩上がりなので、待っていれば良いだけです。
まとめ
DIE WITH ZEROでは「ゼロで死ぬことを」勧めています。
それは、人生で一番大切なことは、思い出を作ることだからです。
・今しかできないことに投資せよ
若い時、自由な時間があるときにしかできないことがあります。
やりたいことを先送りせずに、経験に惜しみなく投資しよう。
・資産を増やし続けることに価値はない
多くの人が不安に怯え、資産を最大化させた状態で死んでいきます。
寿命から逆算し、必要な額だけを貯めるようにしよう。
・子どもには死ぬ前に与える
子どもにとっても思い出を作ることが大切です。
お金から最大の価値が引き出せる、若い頃に資産を渡しましょう。
・資産のピークを計算しよう
老後に必要なお金を計算して、目標を明確にしよう。
資産のピークは金額で無く時期で決める、45-60歳が目安。
DIE WITH ZEROにはここでは紹介していない内容や、より踏み込んだ情報、
主張を裏付ける様々なエビデンスが盛りだくさんの書籍です。
ぜひ、一度手に取って貰えるとうれしいです。
「DIE WITH ZERO」
人生が豊かになりすぎる究極のルール
著 ビル・パーキンス
訳 児島 修
今回の記事は以上です。
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